52.タイムスリップする薬王寺

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薬王寺は江戸時代の島村にあって眼病に霊験があるとされ、足立坂東第十番札所として信仰をあつめてきた。かつて祭礼日には寺をめざす人々が行き交い、川越道、岩槻道に露店が連なり大いに賑わったという。
現在の薬師堂は一九三五年(昭和十)の再建だが、屋根の反りが美しい。二十一世紀のさいたま市の真ん中にいることを、ふと忘れてしまうような、残しておきたい風景だ。